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イスラム教徒の聖書伝説 |
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DR..G.WEILのドイツ語作品を英訳(1863年)したものからの抜粋です |
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ヨハネ、マリアそしてキリスト |
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娘マリアの誕生 |
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かつてパレスティナにアムラム・イブン・マサンという名の人が住んでいました |
彼は子孫に恵まれることなく高齢に達していました |
彼の死の少し前に彼の妻ハンナは主に祈りました |
彼(主)が彼女を子無しで死なせないように |
彼女の祈りは聞き届けられました |
そして彼女が子持ちになった時 |
彼女は彼女の子を主の奉仕に捧げました |
しかし |
彼女の期待に反して |
彼女は娘を産みました |
その娘に彼女はマリアと名付けました |
そして当然疑いました |
彼女の子が神殿の奉仕者として受け入れられるかどうか |
或る天使が彼女に呼びかけるまで |
「御神はあなたの誓いを受け入れました |
彼は前もって知っていたにも拘わらず |
あなたが息子を産まないことを |
彼は |
その上 |
あなたの娘を聖別しました |
彼女から将来産まれる男の子と同じように |
そしてサタンの接触から彼を保護するでしょう |
サタンは他の全ての子をその誕生の時から罪に陥りやすくします」 |
(それ故に又全ての子は産まれた時大声で泣きます) |
これらの言葉はハンナを慰めました |
彼女の夫は彼女が妊娠している間に死にました |
彼女は彼女の出産から回復すると直ぐに |
彼女は彼女の幼い娘をエルサレムに連れて行きました |
そして彼女を祭司たちに差し出しました |
御神に捧げる子として |
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祭司ザカリア |
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祭司ザカリアは |
彼の妻はハンナの親戚でした |
その子を彼の家に連れて行くことを望みました |
しかし他の祭司たちは |
彼等は全てこの特権を熱望して |
(何故ならその奉仕の故にアムラムは彼等の間で評判が高かったから) |
それに抗議しました |
そしてマリアの保護者になる為に彼等と籤を引くことを彼に無理強いしました |
彼等は行きました |
それ故に |
數にして二十九人が |
ヨルダン川に |
そして彼等の矢を川に放ちました |
この合意の上で |
矢が再び上がって水の上に留まる者が |
彼女を育てるべきであると |
御神の意志によって |
籤はザカリアを味方しました |
彼はそこで神殿の中にマリアの為に小さな部屋を建てました |
そこには彼自身以外誰も入れません |
しかし彼が何か食べ物を彼女に持って行くと |
彼女は既に与えられていました |
そして冬であったのに |
彼女の前に夏の極上の果物がありました |
どこから彼女がそれを全て得たのかという彼の質問に |
彼女は答えました |
「御神から |
彼は彼自身の意志に従って全てのものを満たし |
彼の手続きを無視して与えます」 |
ザカリアはこれを見て |
彼は御神に祈りました |
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息子ヨハネを授ける |
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その時ガブリエルは彼を呼びました |
御神はあなたに息子を授けます |
彼をヨハネと名付けなさい |
そして彼は神の言葉(キリスト)の証言者になるでしょう |
ザカリアは喜び一杯になって彼の家に下って行きました |
そして彼の妻に話しました |
天使が彼に告げたことを |
しかし彼女は既に九十八歳で |
彼女の夫は百二十歳であったので |
彼女は彼を笑いました |
その結果彼自身その約束の実現を疑い始めました |
そして御神からの徴を求めました |
あなたの不信の罰として |
ガブリエルは彼に叫びました |
あなたは三日間口がきけなくなるでしょう |
そしてこれをあなたが求めた徴としてあなたに与えましょう |
次の朝に |
ザカリアは |
いつもの通りに |
祈りを先導することを望みました |
しかし一声も発することが出来ませんでした |
四日目まで |
その時彼の舌が解かれました |
そして彼は彼と彼の妻を許すように御神に請い願いました |
その時天から声が下って来ました |
こう言って |
あなたの罪は許されました |
そして御神はあなたに息子を授けます |
彼は清純と聖性において彼の時代の全ての人に優ります |
彼は祝福されます |
彼の誕生の日に |
彼の死と復活の日と同様に |
一年という時の内にザカリアは子の父になりました |
その子は |
誕生の時でさえ |
神聖で尊い容姿をしていました |
彼は今や彼の時間を彼とマリアの間で分けました |
そして彼の家でヨハネが |
そして神殿でマリアが |
二つの美しい花のように育ちました |
全ての信者の喜びになり |
日々知恵と敬虔を増しました |
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マリア息子を産む |
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マリアが女性に育った時 |
或る日彼女に現れました |
彼女が彼女の個室に居た時 |
ガブリエルが |
完全に男の姿で |
マリアは急いで彼女のベールで彼女自身を覆いました |
そして叫びました |
いと慈悲深き神よ |
この男から私を助けて下さい |
しかしガブリアエルは言いました |
私を恐れてはいけません |
私はあなたの主の使いです |
彼はあなたを地の全ての女たちの上に高めました |
そして彼の意志をあなたに知らせる為に私は来ました |
あなたは息子を産むでしょう |
そして彼にイエスと名付けなさい |
それは祝福された方です |
彼は他の全ての子供たちより早く話すでしょう |
そしてこの世と来る世の両方で讃えられるでしょう |
どうして私が子を産めますか |
マリアは答えました |
驚愕して |
何故なら私は男を知らないから |
たとえそうでも |
ガブリエルは答えました |
御神はアダムを父も母も無しで創らなかっただろうか |
彼のこの言葉だけによって |
「生まれなさい」 |
あなたの息子は彼(御神)の全能の徴になるでしょう |
そして彼の預言者として |
イスラエルの息子たちの堕落を正しい道に戻すでしょう |
ガブリエルはこのように言って |
彼は彼の指でマリアの服を彼女の胸から上げて |
彼女に息を吹きかけました |
そこで直ちに彼女は野に走りました |
そして棗椰子の萎れた幹の上に彼女自身を支えるやいなや |
彼女は息子を産みました |
その時彼女は叫びました |
私は死んでしまって |
これよりずっと前に忘れ去られていたら良かったのに |
罪を犯した疑いが私の上に降りかかるより |
ガブリエルは彼女に再び現れました |
そして言いました |
恐れてはいけません |
マリアよ |
見なさい |
主はあなたの足元の地から新鮮な水の泉を湧き出させます |
そしてあなたが寄りかかっている幹は今花が咲きます |
そして新鮮な棗椰子の実がその萎れた枝を覆います |
食べて飲みなさい |
そしてあなたが満たされた時 |
あなたの民の許に戻りなさい |
そしてもし誰かがあなたの子についてあなたに尋ねるなら |
あなたは黙っていなさい |
そしてあなたの保護を彼(主)に任せなさい |
マリアはいくつかの棗椰子の実を引き抜きました |
その味は楽園の果物のようでした |
その泉から飲みました |
その水は乳のようでした |
そしてそれから行きました |
彼女の腕の中にいる彼女の子と共に |
彼女の家族の許に |
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イエスの奇跡 |
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しかし全ての人々は彼女に叫びました |
マリアよ |
あなたは何ということしたのか? |
あなたの父はとても敬虔だったのに |
そしてあなたの母はとても貞節だったのに |
マリアは |
答える代わりに |
その子を指さしました |
それから彼女は語りました |
この新生児が私たちに答えるでしょう |
しかしイエスは言いました |
私の母を疑うことで罪を犯してはいけません |
御神は彼の言葉によって私を創りました |
そして私を彼の僕として又預言者として選びました |
しかし |
これら全ての奇跡にも拘わらず |
イスラエルの息子たちはキリストを信じませんでした |
成人になって |
彼が彼等に福音を宣べ伝えた時 |
御神が彼に啓示したことを |
彼は嘲笑され軽蔑されました |
彼が彼自身を御神の言葉であり靈であると呼んだ故に |
全ての人々の目の前で新しい奇跡を行うように挑戦されました |
キリストはそこで創りました |
御神の意志で |
粘土から様々な種類の鳥を |
それに彼は彼の息で命を与えました |
その結果それらは食べて飲みました |
そして |
自然の鳥のように上に下に飛びました |
彼は彼の祈りによって一日に五万の盲と癩病の人々を癒やしました |
当時の最も優れた医者たちが効果を上げることが出来なかった者たちを |
彼は多くの死者を再び生かしました |
彼等は |
彼が彼等を呼び戻した後 |
再び結婚して |
子供たちを持ちました |
そしてノアの息子サムまで生き返らせました |
彼は |
しかしながら |
再び直ぐ死にました |
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頭蓋骨を生き返らす |
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しかし彼は人々を生き返らせただけでhなく |
ばらばらの器官と肢体すら生き返させました |
彼が歩き回っている間に |
彼は |
或る日死海の近くで一つの頭蓋骨を見つけました |
そして彼の弟子たちは彼に命を呼び戻すように求めました |
キリストは御神に祈りました |
そしてそれから |
頭蓋骨に向かって |
言いました |
生きなさい |
主の意志によって |
そして私たちに告げなさい |
どのようにあなたは見たか |
死を |
墓を |
未来の状況を |
すると頭蓋骨は生きている頭の形になって |
言いました |
御承知下さい |
御神の預言者よ |
約四千年前 |
入浴した後 |
私は熱病に倒れました |
それで |
私に与えられた全ての薬にも拘わらず |
七日続きました |
八日目に私は完全に消耗して |
私の手足は震えました |
そして私の舌は私の口の上顎にくっ付きました |
その時死の天使が恐ろしい姿で私の所にやって来ました |
彼の頭は空に触れていました |
一方彼の足は地の最も深い底に立っていました |
彼は彼の右手に剣を |
左手に杯を持っていました |
そして彼と共に十人の他の天使たちがいました |
彼等を私は彼の僕たちと思いました |
私が彼等を見て大きな悲鳴を上げたので |
天と地に住む者たちはびっくりしたにちがいありません |
しかし天使たちは私に襲いかかって |
私の舌を掴みました |
そして彼等の何人かは私の静脈を圧迫しました |
無理に私の魂を追い出すように |
そこで私は言いました |
貴い霊たちよ |
私の命の代わりに私が所有する全てを差し上げます |
しかし彼等の一人が私の顔を打ちました |
そして私の顎骨をほとんど砕きました |
こう言って |
御神の敵よ |
彼は身代金を受け取りません |
死の天使はそれから彼の剣を私の喉の上に置きました |
そして私に杯を与えました |
それを私は滓まで無理に空にしました |
そしてこれが私の死でした |
私の意識は今や失われました |
私は洗われました |
経帷子に覆われて |
そして埋葬されました |
しかし私の墓が土で覆われた時 |
私の魂は私の体に戻りました |
そして私は私の孤独を非常に恐れました |
しかし間もなく二人の天使が来ました |
彼等の手にある羊皮紙と共に |
そして全ての善と悪を私に告げました |
体が生きている間に私がしたことを |
そして私は強制されました |
私自身の手でそれを書き留めることを |
そして私自身の署名でそれを証明することを |
その後で彼等は私の首にその巻物をぶら下げました |
そして消えました |
それから他の二人の濃青色の天使たちが現れました |
どちらもその手に美しい筒を携えて |
その火花一つで |
もしそれが地上に落ちたら |
それを舐め尽くすでしょう |
彼等は私を呼びました |
雷のような声で |
貴方の主は誰ですか |
恐怖に襲われて |
私は私の感覚を失いました |
そして言いました |
ぶるぶる震えながら |
あなたたちが私の主です |
しかし彼等は叫びました |
あなたは嘘を言っています |
御神の敵よ |
そして火の筒で私を強く打ったので |
私は第七の地に落とされました |
しかし私が私の墓に再び戻ると |
彼等は言いました |
地よ |
彼の主に反抗した男を罰しなさい |
直ちに地は私を押し潰しました |
その為私の骨はほとんど粉々になりました |
そして彼女(地)は言いました |
神の敵よ |
私はあなたを憎みました |
あなたが私の表面を歩いていた間 |
しかし |
御神の栄光によって |
私は私の復讐をしましょう |
あなたが私の腸にいる間に |
天使たちはそこで地獄の門の一つを開けました |
そして叫びました |
この罪人を捕えなさい |
御神を信じなかった者を |
彼を煮て焼きなさい |
そこで直ちに私は地獄の中央に引きずり込まれました |
長さ七十キュービットの鎖によって |
そして炎が私の皮膚をやき尽くす毎に |
私は新しい皮膚を受け取りました |
しかし火傷の新たな激痛に苦しむだけでした |
同時に |
私は非常に飢えたので食べ物を求めて祈りました |
しかし私が得たのはサクムの木の腐った実だけでした |
それはただ私の飢えを増しただけではなく |
最も恐ろしい苦痛と激しい渇きを齎しました |
そして私が何か飲むものを求めた時 |
熱湯以外何も私に与えられませんでした |
最後に彼等は鎖の一方の端を乱暴に私の口の中に押し込んだので |
それは私の背中を通して |
私の手と足を繋ぎました |
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頭蓋骨の地獄の体験談 |
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キリストはこれを聞いて |
哀れんで泣きました |
しかしその頭蓋骨にもっと詳しく地獄について述べるように要求しました |
御承知下さい |
それでは |
頭蓋骨は続けました |
御神の預言者よ |
地獄は七つの階から成っていることを |
他の階の下に一つの階が |
最上階は偽善者用です |
二番目はユダヤ人用 |
三番目はキリスト教徒用 |
四番目はマギ用 |
五番目は預言者たちを嘘つき呼ばわりする者たち用 |
六番目は偶像崇拝者たち用 |
そして七番目は預言者マホメットの民の罪人たち用 |
彼(マホメット)はもっと後に現れるでしょう |
最後に述べた所の恐ろしさは最小です |
そして罪人たちはそこから救われます |
マホメットの執り成しを通して |
しかし他の階では過酷な罰と苦痛が激しいので |
もしあなたが |
御神の預言者よ |
それを見るだけで |
あなたは哀れんで泣くでしょう |
自分の独り子を失った女のように |
地獄の外部は銅から成っています |
そして内部は鉛から成っています |
それの床は罰です |
そして全能者の激怒がその天井です |
壁は火から成っています |
明るくもなく光を発することもない |
黒い火です |
そして発散させます |
息の詰まるむかむかした嫌な臭いを |
人々と偶像たちに与えられた食べ物で |
キリストは長い間泣きました |
それから頭蓋骨に尋ねました |
生前彼はどの家族に属していたか |
彼は答えました |
私は預言者エリヤの子孫です |
そしてあなたは今何を望みますか |
御神が私に命を戻してほしい |
私が私の全心で彼に仕えることが出来るように |
その結果いつか楽園に相応しい者になるように |
キリストは御神に祈りました |
主よ |
あなたはこの男と私を良くご存じです |
私たちが私たち自身を知るより |
そしてあなたは全能です |
すると御神は彼に言いました |
彼が望んでいることを私はずっと前に決めました |
何故なら |
本当に |
彼は多くの事を経験したから |
そして特に貧乏人に慈悲深かったから |
あなたの執り成しによって彼をこの世に戻しましょう |
そして彼が今後忠実に私に仕えるなら |
彼の罪を全て許しましょう |
キリストは頭蓋骨に叫びました |
再び完全な人に戻りなさい |
全能の神によって |
そしてその言葉が未だ彼の唇にある間に |
一人の男が立ち上がりました |
彼の前の人生よりも若々し顔つきの者が |
そして叫びました |
私は告白します |
一人の神だけであることを |
アブラハムは彼の友であることを |
モーセは面と向かって彼を見たことを |
イエスは彼の靈であり言葉であることを |
そしてマホメットは彼の最後の最大の使徒であること |
私は告白します |
更に |
復活は死と同様に確かであることを |
そして地獄と楽園は本当に存在することを |
この男は彼の復活後六十六年生きました |
そして彼の日中を断食で彼の夜を祈りで過ごしました |
そして死ぬまで一時も主に仕えることから遠ざかりませんでした |
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天から焼き魚の食卓が下る |
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しかしキリストが民の目の前で奇跡を行えば行うほど |
彼等の不信仰は大きくなりました |
何故なら彼等は理解できなかったこと全てを |
彼等は魔法であり惑わしであると信じたから |
その中に彼の神からの任務の証拠を認める代わりに |
彼が新しい教えを普及させる為に選んだ十二人の使徒たちでさえ |
信仰において確固としたものではありませんでした |
そしてある日彼に求めました |
彼が食べ物に満ちた食卓を齎すように |
天から下して |
食卓をあなたに授けましょう |
天からの声が言いました |
しかしその後不信仰を続ける者は誰でも |
厳しい罰を受けるでしょう |
そこで直ちに二つの雲が下って来ました |
金色の食卓と共に |
その上に銀製の蓋付の大皿がありました |
居合わせた多くのイスラエル人は叫びました |
見なさい |
あの魔法使いを |
どんな惑わしを彼はしたのか? |
しかしこれらの嘲笑者たちは直ちに豚に変えられました |
そしてそれを見て |
キリストは祈りました |
主よ |
この食卓が私たちを救いに導いて破滅に導かないようにして下さい |
それから彼は使徒たちに言いました |
あなた達の中で一番偉い人が立ち上がってこの皿の蓋を取りなさい |
しかしシモンが |
最も年上の使徒が |
言いました |
主よ |
あなたが最も相応しいです |
この天の食べ物を最初に見るのは |
そこでキリストは彼の手を洗い |
蓋を取り除いて |
言いました |
御神の名によって |
すると見なさい |
大きな焼き魚が現れました |
骨も鱗もなしに |
それは楽園の果物のように周りに香しさを撒き散らしました |
魚の周りに五つの小さなパンの塊りが置いてありました |
そしてその上に |
塩が |
胡椒が |
そして他の香辛料が |
御神の人よ |
シモンが言いました |
これらはこの世界からの食べ物ですか |
或いは他の世界からですか? |
しかしキリストは答えました |
両方の世界も |
そしてそれらを含む全ては |
主の業でなないか? |
彼が与えたものは何でも感謝の心をもって受け取りなさい |
そして何処からそれが来るのか尋ねてはいけません |
しかしもしこの魚の出現があなたたちに奇跡として十分でないなら |
あなたたちは未だもっと大いなる徴を見ることが出来るでしょう |
それから |
魚に向かって |
彼は言いました |
生きなさい |
主の意志によって |
すると魚は身を揺すって動き始めました |
その為使徒たちは恐れて逃げました |
しかしキリストは彼等を呼びました |
戻りなさい |
そして言いました |
何故あなたたちは望んだものから逃げるのか? |
それから彼は魚に呼びかけました |
あなたは前の状態に戻りなさい |
すると直ちにそれは天から降りて来た時と同じようになりました |
弟子たちはそこでキリストに願いました |
彼が最初にそれをたべるように |
しかし彼は答えました |
私はそれを欲っしませんでした |
それを欲っした者 |
彼が今それを食べなさい |
しかし弟子たちがそれを食べることを拒んだ時 |
何故なら彼等は分かったから |
彼等の要求が罪深いものであったことを |
キリストは呼びました |
多くの老人たちを |
多くの聾を |
病人を |
盲を |
そして足萎えを |
そしてその魚を食べるように招きました |
今や千三百人が来ました |
彼等はその魚を食べて |
満たされました |
しかしその魚から一切れが切り落とされると |
他の部分が大きくなってその場所を再び占めました |
その為それは完全にそのままの状態です |
まるで誰もそれに触れなかったように |
客たちは満たされただけではなく |
全て彼等の病が癒されました |
老人は若くなりました |
盲は見えました |
聾は聞こえました |
唖は喋りました |
足萎えは彼等の力強い足を取り戻しました |
使徒たちはこれを見て |
彼等は後悔しました |
彼等が食べなかったことを |
そして癒されてそれ故に元気になった人々を見た者は誰でも |
その食事を共有しなかったことを同様に後悔しました |
それ故に |
キリストが祈って |
同じような食卓が天から再び下って来た時 |
全ての人々は |
富者も貧者も |
若者も老人も |
病人も健康な者も |
これらの天からの食べ物によって元気付けられる為に来ました |
これは四十日の間続きました |
夜が明けると |
その食卓は |
雲の上に運ばれて |
イスラエルの息子たちの面前に降りて来ました |
そして日没前に再び徐々に上がって行きました |
それが雲の後ろに消えるまで |
しかしこれにも拘らず |
多くに人が未だ疑いました |
それが本当に天から来ているかどうか |
キリストは最早その報いを祈りませんでした |
そして主の罰で不信仰者たちを脅しました |
しかしながら |
使徒たちの心の中にあった彼等の主の使命に関する疑いは全て除かれました |
そして彼等は旅をしました |
或る者たちは彼と一緒に |
或る者たちは単独で |
パレスティナの全域を通って |
御神と彼の預言者キリストへの信仰を伝道しながら |
そして |
新しい啓示に従って |
多くのものを食べることを許しながら |
それはイスラエルの息子たちに禁じられていたものです |
しかし彼が彼等を遣わそうとした時 |
遠い国にも彼の福音を教える為に |
彼等は外国の言葉を知らないと断りました |
キリストは主の前に彼等の不服従を訴えました |
すると見なさい |
次の日に彼の弟子たちは彼等自身の言語を忘れました |
そして皆キリストが彼を遣わすことを望んだ民の言語だけ分かりました |
その為彼等は最早彼の命令に従わない理由がなくなりました |
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キリスト天に上げられる |
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しかし一方外国の多くの信者に真実の信仰が見出されると |
イスラエルの息子たちの憎しみが |
特に祭司たちと民の指導者たちの憎しみが |
キリストに向かいました |
日々怨念になりました |
最後の時まで |
彼が三十三歳の年齢に達した時まで |
彼等は彼の命を取ることを求めました |
しかし御神は彼等の計画を覆しました |
そして彼を天に彼(御神)自身の許に上げました |
一方他の男が |
その男を御神は完全に彼に似せました |
彼の代わりに死刑になりました |
この預言者の最後の時についてもっと詳細な事が |
学者によって色々語られています |
しかし彼等の大半は次の通りに述べています |
過越しの祭りの前の夕方に |
ユダヤ人たちはキリストを捕らえました |
彼の使徒たちと共に |
そして彼等を家に閉じ込めました |
次の朝にキリストを公開で死刑にする意図をもって |
しかし夜に御神は彼に現れました |
あなたは私から死を受けなさい |
しかしその後直ぐ天に上げられて |
不信仰者たちの力から解放されなさい |
キリストは彼の霊を渡しました |
そして三時間の間死んだままでした |
四時間目に天使ガブリエルが現れました |
そして気づかれずに一つの窓を通して彼を天に上げました |
しかし不信仰な一人のユダヤ人が |
キリストを見張る為にその家にこっそり入った者が |
彼が決して逃げない為に |
彼に似た者になって |
使徒たち彼等自身でさえ彼を彼等の預言者であると受け取りました |
彼は |
夜明けになるや否や |
ユダヤ人たちに鎖で繋がれてエルサレムの通りを引かれて行きました |
皆彼に叫びます |
あなたは死者を生き返らせなかったか |
何故あなたはあなたの足枷を壊すことが出来ないのか |
大勢が棘の棒で彼を突き刺しました |
他の者たちは彼に唾を吐きました |
彼が最後に刑場に到着するまで |
そこで彼は十字架に磔にされました |
何故なら誰も信じなかったから |
彼がキリストではなかったことを |
しかしマリアが悲しみから死ぬばかりになった時 |
彼女の息子と考えられている者の恥ずべき死で |
キリストは彼女に天から現れました |
そして言いました |
私の為に嘆き悲しんではいけません |
何故なら御神が私を彼の許に取ったから |
そして私たちは復活の日に再会できるから |
私の弟子たちを慰めて下さい |
そして彼等に言って下さい |
私は天で幸せであると |
そして彼等は私の側に場所を得ることが出来ると |
もし彼等が信仰を確信し続けるなら |
将来 |
最後の日が近づいた時 |
私は再び地上に遣わされるでしょう |
私が偽預言者ダドジャルと猪を殺す時 |
(その両方とも地に同じ苦痛を齎します) |
そして平和と統一の状態が起きるので |
子羊とハイエナが互いの側で兄弟のように餌を食べるでしょう |
私はその時福音書を焼くでしょう |
それは神を恐れない司祭たちに偽造されました |
そして彼等が神のように拝んだ十字架を |
そして全地をマホメットの教えに従わせます |
彼は後に遣わされるでしょう |
キリストはこれを言って |
彼は再度雲に乗って天に上がりました |
しかしマリアは信仰の中で六年生きました |
御神の |
そして彼女の息子キリストの |
そして預言者マホメットの |
モーセが彼の前に宣言したキリスト同様に |
御神の平和が彼等全ての上にありますように |
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Office Murakami |